勝負事は何につけても「間合い」とどうとるかが大切です。
たとえば剣道。「はじめ!」といわれた途端にバーンを打ってでると、
その場で簡単に返されてしまうものです。
勝負は常に相手がいるものなので、相手の動きを見て、自分の
立ち位置を決める必要があります。
トレードもこれと同じ考えです。マーケットのここには自分がいて、
向こうには相手がいます。上がった、下がったと一喜一憂しているのは
自分だけでなく、マーケットに参戦している、その他大勢の投資家も、
自分と同じように、一喜一憂しているのです。
したがって、ただ闇雲に売り買いをするのではなく、相手とのタイミングを
どうとるかが重要になってきます。
まず、相手がどういう状況に入ったところで仕掛けるのが最も効果がよいのか、
ということを常に考えて、売買のタイミングを計るようにしましょう。どういうタイミング
で相場に入るかということが、何よりも大切です。
次に、相手に打ち返されないようにするためには、どうすればよいのかを考えます。
そこで一番大切なことは、準備をしっかり行うこと。
たとえば株式投資であれば、目まぐるしく経済環境が変化するなかで、どの業種が
有望かという目算を立て、そのうえで、この業界内で一番面白そうなビジネスをやっている
会社はどこかを見極め、買いにいくでしょう。
為替も同じです。今の投資環境を見ながら、「これからドルは上がる」「ユーロは下がる」と
言うように、シナリオを描いてみるのです。
シナリオを描いたら、次にチャートを見ましょう。自分がどの地点で仕掛けようとしているのかを
考えます。チャートを見れば、「これは行き過ぎているかな」とか「すでに皆が動いているから、
今仕掛けても遅いな」ということがわかるはずです。
そして、もうすでに仕掛けるのは遅いなと判断したら、その時点で潔く身を引くことが肝心です。
ここで無理をして仕掛けると、不思議なことに、必ず負けます。
もっとも、このように常に用意周到に準備を重ねていれば、「遅すぎた、もうだめだ」というようなことには、
まずならないでしょう。おそらくは、まだ相場が本格的に動意づく前に、動きそうだということに気づくはずです。
そうしたら、まずは自分がとろうと思っているポジションの動きを常にチェックします。そして、その方向へと
転じるサインが見えてきたら、そこで始めてマーケットにエントリーするのです。
ここまで準備してエントリーすれば、勝てる確率は一気に高まります。ただ注意しなければならないのは、
トレードを繰り返すことが非常に面白く感じられる瞬間です。相場が動くと心が躍る。だから、何も考えずに
売り買いを繰り返してしまう。これでは確実に負けます。
そのうえ、売り買いを繰り返していると、実際は儲かっていないのに、なんとなく儲かった気になってしまいます。
ここが落とし穴です。大切なのは「やり過ぎない」こと。そのための間合いでもあるのです。