CHAPTER4

FXトレード勝利の方程式

RULE5 最初は小さく、徐々に大きく

 事前に危険を察知できるようになるためには、結局のところ失敗の経験地を積むことが必要になってきます。
  私の経験からいっても、それは確かです。駆け出しディーラーだった頃は、自分に与えられる取引も小額で
したが、そのときに何度となく小さな失敗を繰り返したことが、とても良い経験になりました。
  特に、外貨投資は始めてという方は、最初から大きな資金で取引するのではなく、まずは小額資金でトレード
を行ない、そこで何回か失敗を繰り返してみると良いのかもしれません。
  たとえば、500万円の運用資金を持っているのであれば、50万円程度の資金でトレードを繰り返し、いろいろな
失敗を重ねていけば、徐々に失敗をコントロールする術を身につけられるはずです。
  大きな失敗をしない秘訣は、ときかく焦らないこと。手元にある500万円を短期間のうちに1000万円に増やしたいと
思っても、それは無理な話です。
  もちろん、まぐれで大きく儲かってしまうこともあります。ただし、それを現実のものにするためには、それこそすべてを
失う覚悟でポジションを取らなければなりません。その結果は恐らく、凶と出る確率のほうが高いでしょう。
  小額資金で何度も繰り返しトレードを行うことのメリットは、それだけではありません。
  小額資金でとレートの回数を増やしていくことによって、勝つにしても負けるにしても、偶然性を少なくできるのです。
  たとえば、為替のトレードで勝つことのできる勝率が5割だとしましょう。ここでは手数料などのコストについては考慮
しないことにします。勝率5割ということは、2回に1回の割合で負けるということになります。そのうえで、1回だけ大きな勝負
に出るとしましょう。その勝負に勝てる確率は5割ですから、それこそ勝つか負けるかの丁半バクチになってしまいます。
  もちろん、負けてしまえば大きな金額を失うことになります。これではあまりにも分が悪い勝負です。サイコロを振って、
偶数の目を奇数の目が出る確率は半々。これとおなじなのですから。
  そこで大切なのが、サイコロを振る回数を増やすことです。
  サイコロを振る回数が1回しかなければ、偶数の目は出ないかもしれません。でも、掛ける金額を小額にして、何回も掛け
続けていけば、いつかは必ず偶数の目に当たります。
  10回よりも20回、20回よりも30回というように、さらにサイコロを振る回数を増やしていけば、さらに偶数の目が出る確率が
5割に近づきます。為替のトレードも同じです。相場を当てるためには、取引回数を増やしていくしかありません。
  分散投資というと、いろいろな資産に資金を分散させるポートフォリオ運用のことを指すのが一般的ですが、個人的にはこの
手のポートフォリオ分散よりも、取引回数を分散させたほうが、より勝率は高まると思います。
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