CHAPTER5

FX会社の選び方・取引開始方法

ここがポイント!FX会社の選定方法

 取引会社の信用度を見極めたら、次はスワップ金利や取引コストなどの取引条件が有利かどうかチェックしましょう。
 まずは手数料。これは必ずかかってくるコストですから、安いに越したことはありません。
 手数料が高いと、自分が意図しない方向に相場が動いたときに、「なんとか手数料分だけでも儲けてから…」などと
思っているうちに損失が拡大してしまう、といった状況にもなりかねません。
 ちなみに手数料は、同じ取引会社であっても、コールセンターなどの電話取引に比べ、インターネット取引のほうが
割安なのが普通です。
 各取引会社の手数料を割り引いてくれるところもありますから、詳しくは各社のホームページなどで調べてみてください。
 また、「日計り商い」といって、その日のうちに売ったものは買い戻し、買ったものは売却した場合(いわゆるデイトレード)
には、片道分が無料になるところもあります。
 ここで注意しなければならないのは、スプレッドです。スプレッドとは、外貨の売りと買いに対して提示されているレートの差です。
 取引会社を選ぶ際には、外貨の買値と売値を同時に提示しているところにするべきです。
 というのも、顧客側の売りか買いかの意図を受けてから値段を提示するようでは、不利な価格を提示されている可能性もあるからです。
 そして、このレート差も小さいに越したことはありません。
 なぜなら、売りと買いで、たとえれば10銭の差があるとすれば、為替レートが変わらなくとも、売買をすれば10銭の損になるわけですから、
それだけの手数料を支払っているのとほぼ同じ意味になるからです。
 FXはその名のとおり、保証金を担保にした外貨取引ですから、口座を開設して取引を始める際には、最初に「保証金」を取引会社
に差し入れます。
 保証金を最低いくら差し入れればいいか(最低必要保証金額)については、FX会社によってまちまちです。
 たとえば米ドルで1万ドルを取引するのに、10万円の保証金が必要なところもあれば、5万円で済むところもあります。
 仮に、最低保障金額が10万円で1万米ドルの取引ができれば、1ドル=105円だとすれば、円換算で105万円分の取引を実際には
していることになりますから、「(保証金に対して)レバレッジは約10倍かけることができる」ということになります。
 保証金に対してレバレッジが10倍の取引とは、どういうことを意味するのでしょうか。
もし、1ドル=110円までドル高・円安が進めば、105万円が110万円になり、5万円の差益が取れます。この際、実際に保証金として
納めている額は10万円なので、5万円の差益ということは、利益率は50%になります。
 少ない保障金額で大きな取引ができるため、これだけ効率よく儲けることができのです。
 ただし、レバレッジが高くなるほど、リスクも大きくなります。前記の例で、逆に1ドル=100円にドル安・円高が進めば、保証金10万円
に対して5万円の損、すなわち50%も失ってしまうのです。
 したがって、最低保障金額が少ない(大きなレバレッジがかかる)ところがいい取引会社いうわけでありませんし、最低保障金額
が多い(あまりレバレッジをかけることができない)取引会社がよくないというわけでもありません。
 たとえ最低保障金額が少なくて済む取引会社であっても、自分の資金量に対して余裕を持たせて取引する姿勢が重要であります。
 裁定取引単位についても、各FX会社ごとに差があります。かつては、最低1万通貨単位(米ドルなら1万ドル)から、というところが
ほとんどだったのですが、最近は1000通貨単位からというところも増えてきているようです。
 また、1000通貨単位から取引できるところは、投資による利益を上げるというよりも、「現引き」といって、海外旅行なとに使うお金
を外貨のまま自分の外貨預金口座に振り込みことができるサービスと併用できるところが多いようです。
 これも空港などにある銀行の支店で両替するよりはずっと機動的で、手数料も得ですから、海外旅行に行かれる方にとってはとても
便利な使い道といえるでしょう。
 FX会社を選ぶうえでは、使い勝手の良し悪しも大切な要素になってきます。
 取扱い通過の種類もチェックしておきましょう。
 米ドルと円のペアはほとんどのFX会社が取り扱っていますが、オーストラリア・ドルと円、あるいはニュージーランド・ドルと円のペア
は扱っていないところもあります。
 基本的に、高い金利収入を得ようと思えば、この2つの通貨を取り扱えることは必要不可欠です。この2つの通貨を取り扱っている
FX会社を選んだほうがいいでしょう。
 ちなみに最近は、非常に多くの通貨ペアを扱っているところも増えてきています。
 ただ、注意しなければならないのは、南アフリカ・ランドや、その他のローカル通貨は、高い金利が魅力とはいえ、市場での
取引量が極端に少ないため、為替レートが乱高下することがある、ということです。
 その点でも、ある程度の安定性と高金利の両方を狙うなら、たとえばオーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルを基本に
考えることになるでしょう。

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