最近、株式投資の世界では「自動売買」という方法が人気になっています。忙しくて株価をチェックできないときに、
あらかじめ設定した水準を下回ったら自動的に損切り(ロスカット)してくれたり、株価が一定以上に上がってトレンドが
出そうな水準を超えたら買い注文を出してくれたりする機能ですから、とても便利です。
これらの方法は「逆指値」や「Uターン取引」が可能になったために実現したもので、まさに革命的をいえます。忙しい人の
強い見方ですし、「なかなか損切りができない」という人間の心理的な弱さを補ってくれるものでもあります。
人間は株価が下がって損が出ても「これだけ下がったのだからもういう少ししたらあがるだろう」と楽観視してガマンしたり、
「こんなに値下がりしているのだから、いま売ったら損が確定してしまう」と考えて、なかなか損切りができません。
もし「10%値下がりしたら損切りする」というルールを決めて、それを自動的に行っていれば、バブルが崩壊したときでも、
株価がまだ高いうちに売り抜けることができて、大きな利益を確定させることができたことでしょう。
こうした自動売買の手法は株式投資で有名になりましたが、実をいうとFXの世界のほうが本場なのです。
株の取引では自動売買ができない証券会社や自動売買には高い手数料を設定している証券会社もありますが、FXでは
どこでも自動売買ができ、手数料も通常の取引と同じです。
また、FXには、逆指値以外にも便利な売買テクニックがあります。
たとえば、1ドル=110円のときに、1ドル=105円で買い注文を出したとします。そして、105円で買えれば、その後、
107円で利益確定の売りを出したいとします。
しかし、1ドル=105円で買えるのはいつになるかわかりませんし。夜中かもしれないし、来週かもしれません。さらに、
1ドル=105円で購入できたら、できるだけ早く1ドル=107円で売りの注文を出さなければなりません。
そんなときには、FXのIFD注文を利用すればいいのです。IFDというのはイフダン(もし約定したら)という意味で、105円で
約定したら、自動的に107円で売りの注文を出してくれます。自分で絶えず為替レートをチェックする必要がないのです。
また、あらかじめ2つの注文を同時に出しておいて一方が約定したら、もう一方はキャンセルするというOCO注文もあります。
OCOとは「One cancels other order」の頭文字をとったもので、W指値注文ともいいます。
さらに、IFDとOCOを組み合わせたIFO注文という方法もあります。これはある値段で約定すれば(IFD)、その後OCOによる
決済注文が出される、というものです。
たとえば、「現在の値段より少し安く買いたい」、そしてもし買えれば「その値段より少し高い値段で利益を確定するための売り注文」
と「買値から1円下がったら損切りするための売り注文」の両方を前もって出しておくことができるのです。
自分でシナリオを描き、このような方法を上手に使いこなせば、寝ている間に勝手にどんどん利益が出るという、
夢のようなことも可能になるかもしれません。